弊社が開発したマルチサイダー、マルチデバイダーなどの機械設備により、従来チップ材などにしか利用できなかった端材および間伐材も、無駄なく原材料として利用することを可能にしました。今後もさらなる材料の多様化、資源の有効活用を図ってまいります。
廃棄物の処理問題については我々が直視しなくてはならない深刻な問題でもあります。今後必要とされている事は大量生産・消費・廃棄の社会構造をリサイクルを前提とした継続可能な循環型構造にシフトさせることです。つまり究極は廃棄物を発生させない事を目指します。その具体的な試みとして、最近取り組まれているのが「ゼロ・エミッション構想」です。
ゼロ・エミッション構想とは、ある産業から出るすべての廃棄物を新たに他の原料として活用し、あらゆる廃棄物(エミッション)を限りなくゼロに近づけることで、新しい資源循環型の産業社会の形成をめざす構想です。ゼロ・エミッション構想は、単なるリサイクルによる資源の有効活用にとどまらず、環境負荷の低減にも大きく貢献し、これまでの大量生産システムとは全く異なる「循環型」の新しい生産システムの創出を提示するものであります。
その観点より、弊社では製造過程で発生した木屑などについても、細かく粉砕して牛舎や豚舎での敷料に利用し、その後肥料として土に還す循環構造を実現しています。